会社でよく耳にする「効率化・改善」と言う言葉。あなたも言われた事ないでしょうか?そんな時、私は思います。どうやって効率化できたってわかるんだろうと。。。
効率化の意味
効率化の意味は、ビジネスシーンによく使われ、業務の中で発生している無駄やムラなどを取り除き、時間を短縮したり、同じ時間で生産数を増やしたりする事です。
人材不足など企業にとっては致命的な問題となっており、従業員にはより短時間でより多くの成果を求められます。
今では、ロボットやAI導入など大幅な効率化に踏み出している企業も数多くあります。
効率化を図る
ムリって?
社員に負担を課している事だよ。
ムダって?
金・時間・人材を必要以上に浪費している事だよ。
ムラって?
時期や人によって偏りが発生している事だよ。
ムリ・ムダ・ムラは、業務の生産性を下げる要因です。
これらを省いていくと
- コスト削減
- 社員のモチベーションが上がる
- 売上拡大へ注力できる
などの効果が期待できます。
社員のモチベーションって上がるの!?
やりがい・達成感・表彰・働きやすい環境などかなぁ~
でも、やっぱりお金が一番!!
後、注意しないといけない点は管理者自ら率先してやらないと。
わかる~上から目線で言われただけじゃ、ニャーニャー反対したくなるよ
改善し続けるれる環境や仕組みも準備しておかないとね。
効率を上げるには!?
第三者や違う部署の人も交えて行うと出やすいかもしれません。。。
一つにまとめれそうな業務、削除しても問題のない業務、作業人数を減らせそうな業務など。
これを繰り返すと業務効率化のサイクルが回り続けます。
効率化の検証
効率化の検証には作業の数値化が必要です。
ある人は、この作業を10分間短縮できましたと言いました。
それって、本当に時間計測されていたか?
曖昧な時間計測方法や卓上の計算では本当に効率化したのかは不明です。
ですから、冒頭でも言いましたが、どうやって効率化できたってわかるんだろうと。
では、物流出荷作業(ピッキング作業)を数値化する例を一緒に見てみましょう。
ピッキングした数が実績です。後は、時間計測できるとピッキング作業が数値化されます。
WMS(倉庫管理システム)を導入すると下記の様に時間と実績が記録されていきます。
作業(出荷) | ロケーション(場所) | 時間(秒) | 数量(実績) | 担当者 |
注文番号スキャン | 注文内容はロケーション順に案内される | 14:00:00(開始) | ||
商品Aスキャン | B090105 | 14:00:30(30秒) | 3個 | Aさん |
商品Bスキャン | B050210 | 14:00:40(10秒) | 1個 | Aさん |
商品Cスキャン | B030103 | 14:01:40(60秒) | 8個 | Aさん |
商品Dスキャン | B020506 | 14:02:00(20秒 終了) | 1個 | Aさん |
後は、日々計測した時間と実績データを利用すれば担当者ごとのピッキング作業が数値化されます。
ピッキングした数が実績と言いましたが、私の場合は「個数」ではなく「アイテム数」を実績としてます。
理由は、100個注文のように「個数」を実績にした場合「効率」がわかりにくくなるので。
上記の場合、 時間120秒 実績4アイテム となります。
秒だと管理が細かいので、時間に換算します。
Aさんは、1時間あたり 120アイテム をピッキングできる能力という事になります。
※例として書いているので、実際は多くのデータより算出してください。
まずは、何もしていない状態の効率(作業の数値化)を把握し、どうしたらもっとピッキングができるかを考えて改善していきます。
本当に些細な事でもいいんです。(棚の中の商品を整理整頓するでも)
改善に慣れてくると、出荷数の多いものを近くに配置換えなどデータを基にした改善案もでてきます。
そして改善後は、効率が上がるか検証していくのです。
物流現場では日々、歩数を減らす改善を行っています。
1歩 = 1秒 です。
スタッフが10人、1日100歩改善した場合、年間労働日数260日だと
260,000秒=72時間13分20秒 改善したことになります。
物流現場の効率化・改善は妥協がありません。
時間計測や数量による作業の数値化は誰でもできる事なので参考にしてみてください。
経営視点の改善
作業の改善には、経営視点からの改善アプローチがあります。
コチラは費用もかかりますが、もしかしたら大幅な改善やコストダウンが見込める場合もあります。
- 委託できる業務をアウトソーシングする
- 業務の自動化(システム・ロボット・AI)
- 腹をくくって業務を廃止する
先ほどの物流改善を例にとっても、最近ではロボットによる自動倉庫も増えてきました。
Amazon・佐川急便・ヤマト運輸などの自動倉庫(ロボットが24時間ピッキング)をあなたもテレビで見たことがないでしょうか?
たくさんのロボットが倉庫を移動して、注文データの商品をピッキングし続けるのです。ロボットなので、疲れることもなくムリ・ムダ・ムラが発生しないのです。
もちろん、注文もデータ化されるので出荷数を計算して配置換えもきっとするのでしょうね。。。
先ほどの人による物流改善は時短にはなりますが、やはりロボットがこなす作業量には勝てません。
中小企業の投資できる金額ではありませんけどね(笑)
後は、採算の取れない業務は腹をくくってやめるという選択肢も必要なのかもしれません。
効率化とは!?効率化を図る方法のまとめ
- 効率化とは、業務の中で発生している無駄やムラなどを取り除き、時間を短縮したり、同じ時間で生産数を増やしたりする事
- 効率化を図るは「ムリ」「ムダ」「ムラ」を見つけ出し、それらを省く
- 業務のムリ・ムダ・ムラを箇条書きする
- 業務の内容が見えてくると、効率化できそうな業務を分類すると実行すべき改善がわかりやすい
- 改善を実行し、業務のムリ・ムダ・ムラが減らせたか確認し、繰り返す
- 効率化の検証には作業の数値化が必要
- 1歩=1秒です
- 経営視点の効率化とは!?
- 採算の取れない業務は腹をくくってやめるという選択肢も必要な場合もある
効率化を図る、改善すると言うことは企業の永遠のテーマになるでしょう。日々のコツコツとした改善が大きな費用削減にもつながり、そこから生まれてくる新しい物やサービスが企業存続につながっているのです。
まずは、時間は有限である事を認識することをおススメいたします。