在庫管理に必要なWMS(倉庫管理システム)には、デジタル管理のためバーコードを読み取りが必要です。
WMSで代表的なバーコードリーダーはハンディターミナルとなります。落下などの耐久性にも優れ、操作性・読み取り精度も高いのですが、とても高価なもので新品だと1台あたり20万くらいかかってしまいます。
最近ではコストを抑えるために、スマートフォンをバーコードリーダーとして利用しているWMSも人気です。
バーコードリーダーiphoneアプリ
クラウド基幹システム「THC」はWMSの機能も搭載しています。
データベースはファイルメーカーを利用しているため、iPhoneであればiOSアプリ「ファイルメーカーGO」をインストールすればクラウドサーバーのデータベースへ接続が可能です。
コストを抑えるため、後者同様iPhoneをバーコードリーダーとして利用しております。
iPhoneでバーコードが読めるの!?
カメラ機能を利用して、バーコードデータを読み取るんだ。
でも、どうやってバーコードを利用して出荷作業をするのかイメージわかない。。。
①注文の伝票番号をスキャン
②ロケーション順に注文内容を呼出し
③商品スキャン→商品コード・数量の照合→②③繰り返し
④注文全て出荷したら、入出庫データの記録・在庫マスタの在庫を更新
ロケーション順って?
出荷作業は、倉庫の商品梱包台がゴールなので、遠いところから近いところへロケーション順番に案内します。
場所を案内してくれるなら、誰でもできちゃうね!!
バーコード読み取りiphone簡単操作
初めての人には簡単さが伝わりにくいので動画にしてみました。
倉庫のエリアや棚の大体の位置がわかれば、誰でもロケーションを見て目的の商品を探せます。
後は、バーコードを読み取り商品に間違いがないか?照合すれば、間違った商品を選ぶことはありません。
取って鳴く(スキャンする意味)※数量が1個以上の場合、必ず一つ取ってスキャンを繰り返す
初めてWMSを利用した人は、作業ルールの統一化がされていないため例えバーコード照合していても商品誤送は発生するでしょう。そんな時このポイントを実践してくださいね。
バーコード作成・種類
バーコードの種類は数多くありますが、代表的なバーコードをご紹介しますね。
JANコード
JANコードって何?
毎日のお買い物した商品についているバーコードだよ。世界共通だから世界に同じ番号は存在しないんだぁ。
世界共通なら他の国でも信頼性があるね。
13桁の数字で構成される標準タイプと、8桁の数字で構成される短縮タイプの2種類があります。
どうしたらJANコード使えるの?
GS1Japan(一般財団法人流通システム開発センター)に、インターネットまたは書面で申請すると、GS1事業者コードがもらえるよ(有料)
GS1事業者コードとアイテムコードを組合せチェックデジットを計算したらJANコードができるんだ。
なんだか難しそうだなぁ。
クラウド基幹システム「THC」は標準タイプの13桁なら商品マスタに簡単に設定できるよ
簡単に作れるなら使ってみようかなぁ~
ITFコード
ITFコードって何?
ITF(Interleaved Two of Five) は、梱包したダンボールなどに貼り付けられる、個々の荷物の中身を識別するためのバーコードだよ。
ITFを読み込むことによって、段ボールを開けて確認しなくても中身の商品情報を知ることができます。
段ボールを開封しないで商品や数量が分かるってことだね。
WMSでも入荷や出荷の際、ITFコードを読み取ってカウントしたりします。6個入りならITFコードを読むと6個カウントしたことになります。
超便利~
クラウド基幹システム「THC」は標準バージョンの「ITF-14」を登録すれば読み取りが可能です。
CODE39
CODE39って何?
誰でも使用でき、数字だけでなく、アルファベット、記号も含めた合計43個のキャラクタをコード化したものです。
じゃ、JANコードが無い人はCODE39を使えばいいんだね。
商品コードをCODE39に変換して利用するといいよ。お金もかからないしね。
バーコードリーダーiPhoneアプリのまとめ
- WMSのバーコードリーダーは、ハンディターミナルまたはスマートフォン
- iPhoneのカメラでバーコード読み取りが可能
- よく使う2次元バーコードは、JANコード・CODE39・ITFコード
- JANコードは世界共通だが、GS1事業者登録が必要(有料)
- ITFコードを利用すると段ボールを開封しなくてもカウントできる
- CODE39は、商品コードの変換に適している
バーコードリーダーの代替えとしてiOSを利用すると、コストが抑えられる。CODE39でも全く問題はありません。あなたもWMSでデジタル管理を検討してみてはいかがでしょうか。